『メモ魔になりたい』そう思った時期が私にもありました
メモ魔
それは、日常のありとあらゆる事柄をメモに取りまくる人間であります。
- やることリスト
- 夕食の献立
- 仕事のアイデア
- 休日の予定
- 知らない言葉やその意味
- ブログのネタ
などなど、彼らは、自分磨きに繋がることから、他人からすると何の役に立つのか見当がつかないものまで、時にはイラスト付きでメモをしています。
一度、電車内で手のひら程の大きさの紙にノンストップで文字を書き続けている方を見かけましたが、まさに『魔』という言葉がピッタリ当てはまり、悪魔に取り憑かれた様相でした。
あの方は
『メモ マニア』でもなく
『メモ オタク』でもなく
『メモ フェチ』でもなく
『メモ魔』でした。
脳みそが人間を超越した速度で回転し、動かすペン先には微塵の疲労も感じさせないものでした。
おそらくあの方は、自分の身体がボロボロになり、絶命するまで書き続けるでしょう。
このように、私からすると恐ろしいイメージしかなかったメモ魔でしたが、歴代の『天才』と言われる人々の多くがメモ魔であったという情報をキャッチ致しました。
レオナルド ダ ヴィンチ
など
彼らは、一生涯に膨大な量のメモを残し、そこには発明のアイデアや自らを奮い立たせるような格言などを書き残していたそうです。
そこで、私の脳内に張り巡らされた、"たまごっち"程の思考回路がビビビッと反応致しました。
メモ魔 = 天才
たまごっち+メモ魔=天才
これで、食って寝てウンコ生活からもグッバイできると確信致しました。
まずはメモ帳を用意しました。
表紙が革製で方眼用紙のメモ帳です。
恥ずかしいほどの意識高い系メモ帳でした。
若造が持っていると大人への仲間入りをアピールしているようで、逆に稚拙に見えるタイプのメモ帳です。
この時点では、無理してワサビ入りの寿司を食って『全然辛くない』と言っている幼稚園児と同類です。
とはいえ、私はもう20代後半という年齢ですから、幼稚園児レベルの見栄を張るような年頃ではないし、ある程度の事であれば物事を自分の力で完結させる事も出来ます。
そして、ここからが本番です。
アインシュタインやエジソンのように、湧き上がるアイデアを書きまくり、アイデアマンとなり、ひいては天才の称号を手に入れる事が目的です。
とにかくアイデアを書きまくります。
湧き上がるアイデアを、一つ残らず記録します。
これでもかと湧き上がるアイデアを
アイデアを…
湧き上が……る、…アイデァ………を
ァイ…ディァ……うぉ…
え〜っと。
あ、そうそう、え〜っとね
何を書けばいいんすかぁ……?
アイデアらしい物なんか一つも浮かびません。
- シャンプー買う
- 電気代払う
- カレー作る
なんですかこれは?
メモる必要ないでしょ。
『メモる必要ないけど、念のためメモっとくか』
と思ってメモっても電気代払い忘れてるし。
カレー作るのめんどくさくなって、ラーメン食いに行ってるし。
いったい、何がどこで間違ったのか。
てか、天才っていうのは、産まれ持ってる才能であって、後付け出来ないんですかね?
はぁ〜、まぁ私は地道にやっていきますかね。
あ、シャンプーは買えました
メモすげぇ〜