晩酌はまだ終わらない
何気なく 付けたテレビで 何気なく 見るサッカーを まだ見たかった
いなくなる
葉が落ちて 影は広がり着地して最大になる 見えないほどに
前日
酔いつぶれ 呪縛がとけて眠るとき 足は頭に 頭は足に
サラリーマン
〇〇と それから〇と 〇〇と あとひとつ何かあったら泣く
睡眠と食事のあいだの夜
手のひらに乗せた豆腐を切るように頬張りみたす この愛欲を
大人
あのころは みかん1個を ひとくちで 食べる才能なんてなかった
そんなもん
ひとくちで バームクーヘン の穴まで たどり着かない そんな気もない